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中国インターネット事情 2つの原因と2つの解決策【基礎編】

2020年3月6日

頑張って作ったWebサイト、実は中国人の誰も見ていない!?

 

こんにちは!FUSIONのIT担当です。

 

突然ですが、「御社の広告・宣伝は中国のユーザに本当に見られていますか?」

 

近年、多くの中国人が旅行で日本を訪れ、日本へ大きな経済効果をもたらしています。

また中国市場も日本企業にとっては有望であり、見て見ぬ振りのできない市場であります。

中国向けにビジネスを展開することはとても大きなメリットがあるとわかります。

 

しかしそこには課題もあります。最も大きいのは中国の「インターネット環境」です。

 

多くの日本企業がホームページやSNSを活用した販促・プロモーションを実施していますが、それらは「中国のユーザーの目に留まっていない可能性」があります。

 

それは一体なぜでしょうか?

 

原因①:ネット検閲システム「グレートファイアーウォール」

 

その理由の一つとしてあげられるのが中国のネット検閲システム「グレートファイアーウォール」です。

中国国内でインターネット通信への規制がかけられており、日本の代表的なSNSである

Twitter、Facebook、LINE、Instagram、Youtubeなどが利用できません。

また、GoogleやYahooの検索エンジンにも規制がかけられているため、日本・海外(中国国外)のサービスを

活用したプロモーションは中国ユーザの目に留まらないのです。

※香港や台湾は特別区域ですので、検閲はありません。

 

理由②:日中間の通信回線の悪さ

 

さらなる理由は「日本と中国間での通信回線の悪さ」

 

日中間のインターネット回線は不安定かつ中国の通信規制を受けやすく、

中国国内から日本のホームページを開こうとすると、ページが全て表示されるまでに数十秒かかってしまうことがあります。

なかには、途中でタイムアウトを起こし画面が真っ白になることもあります。

それでは、どうやって中国ユーザに情報を届ければ良いのでしょうか?

 

ここでは、最低限やっておくべきことを紹介します。

 

解決策①:中国Webサービスを利用

 

まず一つ目に。「中国のサービスを利用する」

GoogleやLINEが使えないため、中国には代わりとなるサービスが存在しています。

検索エンジンであれば「百度」、中国のネットユーザのうち70%が使用するサービスです。

百度マップ、アクセス解析ツールなど、Googleと変わらないサービスを提供しています。

 

また、中国版LINEと言われている、テンセント社(腾讯)が提供しているWeChat。

11億人を超えるユーザを持つ中国最大のメッセージアプリで、Lineと同様に公式アカウントも開設できます。

また、決済手段としても普及しており、アリペイ(支付宝)と肩を並べるサービスとして定着しています。

その他にも、中国版Twitter「Weibo」や中国版TikTok「抖音」など、これらのサービスをうまく活用することで

中国向けプロモーションツールとして高い効果が期待できます。

 

解決策②:サーバは「中国」に置くのがベスト

 

しかし中国のサービスが利用できたとしても、もう1つ大事なのが「中国サーバ」です。

中国語のホームページを持たれている企業様も多いと思いますが、そのほとんどは日本のサーバを利用されているケースがほとんどです。

上記で書いたとおり、中国では通信規制や日中間のインターネット回線の悪さなどの理由で

それらのホームページが中国ユーザに見られていない可能性があります。

 

中国サーバを利用することにより、中国国内からのアクセスを高速、安定化させ、快適なアクセス環境を実現することができます。

しかしそこで気をつけなければならないことが、中国サーバを利用する際の制約です。

 

中国サーバは、日本サーバと異なり利用する際は制約を守らなくてはなりません。

どのような制約があり、どうやって対応すればいいのか、次回のコラムで詳しく解説します。

 

 

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